ノーブルなPDA。アンビエントな存在としてのPDA。凝縮するヨーロピアニズムは,すこぶる心地よい存在。今からでも遅くないかな,買いに行きますか(^_^)。
ヨーロッパ最大のハンドヘルドデバイスメーカー,サイオン社は,コンシューマー市場からの撤退を発表した。市場の競争激化と,無線通信規格のブルートゥース普及の遅れが原因。今後は企業向けデバイスの開発を続ける。
パームもこれまでよりビジネス市場重視の姿勢を打ち出している(ZDNet Newsの記事)。だが,コンシューマーに売れなかったからビジネス市場でというのは安易で,どこに市場があるのかは定かでない。100%,80%と成長を続けてきた市場は,今年は30%程度にとどまるという(日経マーケット・アクセスの記事)。どん底に近い中で,資本の弱いメーカーは暗中模索の状況となっている。
その結果としての,サイオンの消滅は寂しいかぎり。キーボードをきちんと持ち,そのユーザーインターフェイスは独特ながら特異なもの,汎用性があり通信環境を支えるエポックOS,持つことの喜びを(パーム以上に)感じさせてくれるそのフォルム,消えてしまうにはあまりにも惜しい存在。業界全体の不況の現れの一端だけど,もたいな〜い。
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